なかどぅ みちぃ から ななけーら かよーん け
仲道 路 を 七回も 通った のに
(仲道路から七回もあなたに逢いに通ったのに)
なかすぃじぃ かぬしゃーま そーだん ぬ ならぬ
仲筋 乙女子は 相談 が できぬ
(仲筋家のあなたは相談もできない)
「あなたに逢いに、この道を幾度となく通ったのに、愛しいあなたには逢うことすら出来ない」 |
かなしゃーま まくぅとぅ ぬ むぬ やらば
愛しい乙女子 が 誠実 の 者 ならば
(愛しいあなたが、真実の恋心があるならば)
うた ば しぃき ぱり きぃんだら
歌 を 聞いて 走り 来るだろう
(私の歌声を聞いたら、走ってくるだろう)
「愛しいあなたが、本当に私のことを愛しているならば、私の声が聞こえたら胸躍らせ駈け寄ってくるだろう」 |
ふたいら まーぎぃ ぬ ぴぃとぅいら ならば
二枚 籬(まがき) が 一枚 なったら
(まつげが重なったら)
かーら ぬ みずぃ ぬ ぴぃきぃきし はらば
川 の 水 が 引き切って いったら
(川の水引いていったら)
「人々がみんな眠りに入って、人通りもなくなったら忍んで逢いにきてください」 |
うむてぃ かゆらば しんりん いちり
思って 通うと 千里も 一里
(思い詰めて、通うと千里の道も一里)
またん むどぅらば むとぅぬ しんり
また 戻れば 元の 千里
(また戻れば元の千里)
「遠い道のりも、あなたに逢えることを思いながら、通うと近く感じるが、逢えずに帰る道のりはやはり遠い」 |
くんずみ や あいしどぅ すみる
紺色 は 藍で 染める
(紺色は藍の原色でそめるが)
かなしゃー とぅ ばん とぅや くぃむ しどぅ すみる
可愛い乙女 と 私 は 心 で 染める
(あなたと私との仲は心で染める)
「紺色は藍で染める様に二人の仲を愛情で染めてください」 |
参考文献
八重山民謡誌・八重山歴史・八重山民俗誌八重山古謡(喜舎場永c薯)
とぅばらーま歌集(石垣市文化協会) |
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