とぅばらーま

(2)




古典的とぅばらーま

つぃきぃ ぬ かいしゃ や とぅかみぃーか つぃきぃ やしが
月       の  美しい    のは 十日三日        月      だけど
(月の美しいのは十三夜である)
みやらび かいしゃ や じゅうしちはち ぐる
女性の    美しい     のは 十七才        頃
(女性の美しいのは十七・八歳頃である)
「月見で一番美しいのは十三夜のように、女性が一番美しい時期は十七・八歳頃です」


つぃくぃ とぅ てぃだとぅや ゆぬ みつぃ とぅりょうる
月      と    太陽とは     同じ   道     通る
(月と太陽は同じ道を通る)
とぅばらーま くくるん ぴとぅみつぃ あり たぼり
貴方         心      一筋        あって ください
(あなたの心も一筋であってください)
「月と太陽が同じ道を通るように、あなたの気持ちも私に対して一筋であってください」


すみてぃ すみらば ぱな ぬ くんずみ
染めて    染めたら    花   の  紺染め
(染めて染められたら、花の紺染め)
あさずみ や ゆるし たぼり
浅染め    は   ゆるして ください
(浅染めは、許してください)
愛し愛されて、恋仲になったからには、藍の紺染めの様に深く愛してください。遊びの恋だったら、私はいやです」


ゆすみー かくれー おーる ゆー や
よそ目     隠れ      来る    夜    は
(他人の目を忍んで来られる夜は)
ふたがらんま んが ふふぁ かけー ぬり おーり
二頭の馬       に    鞍     かけて   乗って いらしゃい
(妊娠中の馬(妊娠中の馬はゆっくりと歩くので)に鞍をかけて乗って来てください)


つぃきぃ ゆ みゅーば むかしぃ ぬ つぃきぃ やそんが
月       を   見れば    昔       の  月       であるが
(月を見上げればいつもと変わらぬ昔の月なのに)
かーりいく す や やしぃんざ ぬ くくる
変わっていく   の  は  無情な奴    の  心 
(変わっていくのは無情な人の心である)



参考文献

八重山民謡誌・八重山歴史・八重山民俗誌八重山古謡(喜舎場永c薯)
とぅばらーま歌集(石垣市文化協会)



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